投資ファンドでの空売り


複数の投資家から資金を集めて運用するような法人を投資ファンドといいます。有名なのは村上ふぁんどでしょう。ライブドア事件で知られるように現在は解散しています。投資ファンドでは投資家からの資金を様々な投資に活用します。この投資では短期間に上げる利益を大きくするために株式などの空売りを頻繁に活用しています。時には空売りで利益を出そうとするために、株価操作やインサイダー取引といった事件にもなります。

様々なファンドと空売り


一口にファンドと言っても様々です。投資ファンドの中でも不動産ファンド、企業再生ファンドがあります。また、M&Aによって企業買収を行って企業価値を高めて売却するバイアウトファンドもあります。公開株式の空売りのヘッジファンドもそうです。基本は同じで、預かった資産を増やして手数料で儲けるのです。合理的確実な投資方法をとります。

ヘッジファンド投資における空売り


ヘッジファンド投資とは株式投資を行う際にリスクを分散する方法です。1949年にアルフレッド・ウィン・ジョーンズ博士によって開発されています。このヘッジファンド投資の特徴は買い投資と空売りの両方のポジションを持つことです。買い投資は株価の上昇で、空売りは株価の下落でと両方で利益を得ようという仕組みです。どのような市場の株価の局面でも利益を出すことで、同時にリスクを最小限に抑えることができています。

ファンドが行う空売りによる株価操作


株式投資をしている人なら感じたことがあるでしょう。好材料なのに株価が一向に上昇しない時があるのです。そのような時の原因のひとつにファンドや仕手筋による株価操作の可能性があります。一般の投資家を空売りに誘うために価格を下げて売りを増やしたところをファンドや仕手筋が買い取ります。その後で株価を操作して上昇させるのです。これによって大きな利益を上げています。株価操作という行為は違法です。現実には仕手筋やファンドによって行われているのです。この不自然な株価の動きを察知して利益を得ることもできます。

ヘッジファンドの空売り事件簿


アメリカでヘッジファンドによる事件がありました。金融当局から空売りの株価操作の疑いを持たれた数十社が捜査されました。また2008年のことです。ドイツのフォルクスワーゲン社の時価総額が世界一になりました。その時空売りを行っていたヘッジファンドが一斉に買い戻したため株価は急上昇しました。多くのヘッジファンドが損失を出しています。中小のヘッジファンドは破たんに至っています。大手でも受けた損失は大きかったようです。